子供とてんかんと食事について

子供とてんかん

我が家には病気で脳に大きいダメージを受けてしまった子供がいます。

その後の成長の過程では奇跡的な回復をみせてくれて、なんとか現在はまがりなりにも普通の日常生活を過ごすことができています。

でも定期的に病院で脳波を測定してもらうと「てんかん」の症状が出やすい脳波の波形をしていると診断されていて、小さい頃から朝・夜の食後に予防薬を飲んでいる状況です。

将来、頭を強くぶつけたり疲れ過ぎたりすると発作が出てしまう可能性があると小さい頃から医師に言われていましたがなんとか今まで発作が出ずにいてくれていたので、このままてんかんの症状や発作が出ないで過ごせれば良いなと親としていつも願っていました。

子供が学校を早退

とある日、学校で嘔吐してしまい念の為にと早退になりました。見ていた担任の方が「嘔吐前に一瞬目が泳いだ感じがした」らしく、その挙動がてんかん発作に似ていたみたいです。

人間は放っておくと内向きに考える動物なので無理やりにでも楽しい事を考えて日々明るく楽しく笑いながら前向きに毎日を生きる様にしている私ではありますが、その日はとても悲しく切ない気持ちになり全身が重くなる様な感じに襲われてしまいました。

でも嘆いていても何も変わりません。

てんかんとケトン食

なんとかしてやれないものかとあれこれ調べていた所ケトン食」という糖質制限を伴う食事療法が見つかりました。

この食事療法はてんかん患者の発作軽減に劇的な効果がある様です。

古くは紀元前460年ごろのギリシャの医者であるヒポクラテスが報告したてんかんに対する絶食の効果に遡るといわれています。

 「ヒポクラテスの報告を基に、絶食より負担が少ない食事療法として考えられたのがケトン食。簡単にいうと脂肪とたんぱく質を増やし、糖質を減らす」方法です。

最近、夫婦で実践している心療内科の藤川先生が提唱する理論の食事の内容もかなりケトン食に近い内容だと感じました。

元々、我々夫婦は健康の為にたんぱく質多めで糖質制限的な食事メニューに食事を切り替えていたのですが、子供まで巻き込むのはどうかな?と思って、子供だけは普通のメニューにしていたり欲しがるおやつも与えたりしていたのが逆効果だったのかもしれません。

何でもやってみようと食事のメニューの変更を取り入れてみる事にしました。

私にとっての人生の変数を探す

最強マーケッターの森岡毅さんが出演していたテレビ「初耳学」の番組で話されていた事をふと思い出しました。

「世の中の多くの人は、自分の力では、どうしょうもない事に(定数)時間と労力を注ぎ込みどうにかしなくてはいけない事に(変数)時間と労力を惜しむ。」

私も自分に動かす事の出来そうな変数を探して動かす事にチャレンジする人生でありたいと思います。

前向きな気持ちに切り替え「子供のてんかん予防」の為、自分が子供の為に出来る「変数」となるかもしれない「食事」を変えていく事にしました。

今のところは小さな事からスタートしていて朝食は米抜きにして卵&肉&野菜の料理に変更、甘めオヤツの間食を減らし気味にしているくらいです。

それだけでも糖質は従来の3分の1をカットできるので結構違ってくるのではないかなと思っています。

夕食はお米ありにしていますが、栄養価が高く糖質32%OFFと30%カロリーOFFの「金芽ロウカット玄米」を半分混ぜて炊いています。

家族での外食も極力控えることにしました。

コロナ禍でもありちょうどスタートするのに良い時期だったのかもしれません。

完全なケトン食とは違うものの、出来る範囲でタンパク質多めとやさしめな糖質OFFの食事を心がけた結果、いまのところ「てんかん」らしき発作(起きたのではないかという日)から1ヶ月程度経過しましたが、発作が出ない状況が続いていて一安心というところです。

医師も薬を増やす事を当初考えていたみたいですが、発作が出ない現況を話したところ、当面現在の薬の量を維持して様子をみることになりました。

食事療法が効いて再発をしない事を強く願っています。