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リターンライダーへの道 (バイクが家にやってきた編)

バイクにもう一度乗るまでの道のり

昔、乗っていてやたらと思い入れのあるバイク「HONDA GB250 CLUBMAN」にもう一回乗りたいというのがリターンライダーになりたいと思った最初のきっかけです。

なのでHONDA GB250クラブマンをメインにバイクを最初は探していました。※若い頃の思い出補正なんだとは一応頭ではわかっているつもりです。

ただ探している内に現存している(特にオクに出ているもの)GB250の個体は流石にかなりヤレているものが多い事に気がつきました。

自分が乗っていた頃の記憶とは相当異なる個体が多い感じです。

実際に一度グーバイクで見つけたGB250クラブマンの現物を見に行ったのですが、そのヤレ具合に相当なショックを受けてしまいました。

「昔、可愛かった娘が久しぶりに会ったらかなりキッツい感じの中高年女性になっていた」みたいな感じでしょうか、、、、イヤイヤ自分もしっかり相当劣化しているのでアタリまえなのですが。

クラブマンは当時「旧車風のなんちゃって的バイク」でしたが、時間の経過により(今では入手出来ないパーツも多い)本当の旧車バイクになってしまったみたいですね。

前回の記事の通り、若い頃の思いを引きずって今乗るバイクじゃないかなと思い直して最近のバイク達を購入するべく吟味したりしてスズキの最新マシンやイタリアの125CCなども本気で購入を一度考えるほど魅力的に感じました。

ただ、バイクは趣味性の高い乗り物です。自分が今どんなバイクに乗りたいのかと自分の心に正直に聞いてみました。

心の声が「やっぱり若い頃に苦楽を共にしたあの思い入れの強いGB250にもう一度乗ってみたい」と訴えてきます。

正直、他のバイクを見ても興味はGB250クラブマンほど強く惹かれませんでした。

四角くデカいヘッドでやぼったいRFVCエンジン、持病を持つキャブレター、それでも、他人がどう思っても(どう思われても)やっぱり自分が乗りたいのは苦楽を共にしたGB250クラブマンなんです。

あれに乗ればなんだか二十歳の頃に戻れそうな気がしてくるから不思議ですw

当時は新車で買ったバイクでしたが、その頃にも友人たちには「何でこれ買ったの?」と言われる様な古めかしいバイクではありますが、、、

心境の変化

最近、昔職場でお世話になった少し上の世代の先輩が不意に病気で亡くなりました。

そんな事がきっかけになり「必ず毎年来る」と思い込んでいたお正月もあと何回も来ないという可能性もあるんだな、、、みたいな当たり前といえば当たり前の事実を突きつけられた気がしました。

自分も一応元気ですが、いつまで元気でいられるかは良くわかりません。たぶん健康である今しかバイクには乗れない気がしました。

生きている時間というのは、残酷ですがやっぱり限りがあるんだと感じる様になりました。

残り短い(かもしれないしそうではないかもしれないw)人生をバイクに乗らないで後悔してしまうよりは乗って後悔する方を選択したいと思いました。

バイクに乗るとどうしても交通事故時の怪我や死亡のリスクが上がるのでバランスを取るために禁酒とか筋トレとかを頑張って病気死亡のリスクを下げて帳尻を合わせるぞ!みたいなことを本気で考えている最近のワタシですw

旧車バイク購入への決断

若い頃と違って車がメインになっている最近の生活ならたとえ購入したバイクが古くて不調になったとしても実生活ではそれほど大きく困ることはないだろうと、、、、旧車バイク(GB250クラブマン)を買うための無理やりな理由を脳内で構築し始めました。

キャブの不調には手を焼いた記憶はありますがオイル交換をしていればエンジンは割りと耐久性があった印象で、なんだかんだ10万キロ近く乗っても全然大丈夫だったしきっと大丈夫!みたいな記憶も後押ししてくれました。(きっとバリバリの思い出補正)

クラブマンの良いところ

GB250の良いところを(無理やり)探せばお尻が痛くならない柔かいシート、疲れない絶妙な前傾ポジション、キックは無いけど便利なセルスターター、RFVC(Radial Four Valve Combustion Chamber・放射状4バルブ方式燃焼室)の恩恵かとってもパワフルなエンジン、リアシートが広くて荷物が載せやすい、等が魅力です。

最大の恩恵は新型のバイクたちには無い低めのシート高。とっても足つきが良いところも短足なおっさんには安心感があって最高です。

新しいGB350のシート高が結構高い!(完全に短足殺しですね)

ABSとかトラクションコントロールとかの先進技術の安全性も勿論大事なのですが、それよりも普段からあまり速度を出さない事とか取り回しで立ちゴケしない足つきが良い事とか自分が感情移入出来ることとかがオッサンのバイクセレクトには必要な気がします。

乗りたいものに乗るのがやっぱり幸せなんだと思います。

そんなわけでやっぱり古い人間なので最新マシンはすっぱりあきらめて250ccの古いバイク「ホンダGB250クラブマン」を中心にバイクをもう一度探しだしました。 

ラッキーなことに最終型と呼ばれる5型のモデルをヤフオクで見つけ購入しました。

そしてついに本日バイクが自宅に輸送されて届きました。

蘇る青春

あーっ。メーター周り確かにこんなだったな〜

年式相応にアチコチヤレたり錆びたりメッキが浮いている部分もありますが年式を考えればそこそこ綺麗な個体なのではないかと思います。

ピカピカにするのも良いですし、年式相応のヤレた感じでバイクに乗るのもどちらも良い気がします。

どういう感じにするか妄想が膨らみますがノーマルのスタイルを基本にして乗っていきたいと思います。

手に入れてみるとやっぱりあの頃の懐かしさが溢れ出します。

東北とか九州とかにテントを積んで行ったソロツーリングに行った日々達がつい最近のことの様です。

あの頃はツーリング先の道端のアスファルトの上で寝ても疲れが回復出来るくらい若かったですね。

気は若いつもりでも多分すっかりもう自分もヤレた身体になってしまっているハズなので転倒しないように気をつけて安全に乗っていきたいと思います。

バイクが古い事によるトラブルやアクシデントは持ち前のDIYによるテクニック(ゴマカシ技術)と根性で乗り越えようと思います。

とにかくまぁ私はクラブマンなら初期型から5型迄どれでも皆素敵に思えるオジサンなんです。

旧い単気筒バイクをこれからぼちぼちイジリつつ楽しいおっさんバイクライフを目指していきたいと思います。