再びの相棒
私が大学生の頃、ほぼ通学やアルバイトにほとんど毎日乗っていた相棒のバイクがこのHONDA GB250クラブマンです。
仲間には「おっさんバイク」とか「なんちゃって旧車」等と揶揄されていましたが、個人的には壊れないエンジン(と、当時は思っていた)と単気筒ならではの燃費の良さに変態チックな高回転領域のスポーツ性能を加えるというHONDAの遊び心の詰まったGB250が当時大好きでした。そして今も大好きです。
なぜか突然思い立って2022年に再びGB250をヤフオクで再び入手しました。
「走る曲がる止まる問題ありません」と書かれて出品されていたものの、手元に来てみたらブレーキが引きずっていたりベアリングが固着していたりとなかなか問題ありな状態でした。
修理の全てをバイク屋さんで頼んでいたらとても高額になってしまうので、自力で暇を見つけてコツコツと修理と整備をする事でなんとか気持ちよく乗れる迄にになりました。
若い頃と同じポジションでこのバイクに跨がれば忘れていたあの頃の記憶がアレコレ思い出され、「自分にとってのタイムマシーンだこれは!」と感じる様になり、休日に時間が空けばちょこちょこ短距離ツーリングを楽しんでいました。
トラブル発生
そんなGB250。いつもの様に短距離ツーリングを楽しんだ帰り道。自宅の近くまで戻ってきて、ちょっと長い下り坂ををエンジンブレーキを効かせながら下っていると突然、タコメーターが動かなくなりました。
ヘッドライトを含む電装系も全て点灯しなくなり、かなり焦りました。
状態確認と復活の試み
コンビニに寄って心を落ち着かせてから手持ちの工具で点検を開始。左足側のサイドカバー内のヒューズが切れています。
とりあえず、手持ちの新しいヒューズに交換しますが、セルの起動ボタンを押してもうんともすんとも言わずエンジンを掛けることができませんでした。
家から近いと言ってもそれなりに2キロ以上ありそうなので悩みます。
なんとかエンジンを掛けれれば、灯火類は全滅なれど、信号の無い裏道を繋いで帰れそうだなと呑気に考え、押しがけにチャレンジする事にしました。
久しぶりにチャレンジしたオジサンの押しがけでも250CCの単気筒エンジンは軽く始動してくれました。
昼間だったこともあり、電装系は全滅でウインカーすら点灯しない状況なれど、裏通りを繋いで信号に当たらずに自宅に帰る事に成功しました。
帰宅後に点検を行ったのですが、原因がわからずに悩みました。
そしてヒューズは交換しても交換してもすぐに切れてしまう状況でした。
整備でトライ&エラーを続ける日々
原因不明の電装系トラブルで走れない日々が数週間続きました。
とりあえず自力でできる事を一通りやってみようと思いました。
新しいバッテリーに変えたり、新しいタコメーター(といっても中古)をヤフオクで入手したり、配線一式も入手したり、ついでにヘッドライト内の配線を再点検したり、ヒューズボックスごと交換したり、ハンドルの左右スィッチも交換したりしました。
途中で気がついたのですが、GB250の右足側にあるメインヒューズ(20A)が切れていました。
ヒューズが切れるという事はどこかがショートしている?
テスターも無いのに原因究明の為、アチラコチラ弄っていたらもっと悪化してしまいついにはセルまで動かなくなってしまいました。
これには相当焦りました。
ただ、こういうときは得てして凡ミスをしているもの。頭を冷やして冷静に考えましたがなかなか答えが見つかりません。
凡ミス
交換したヒューズボックスが4・5型のものでなかったのが良くなかった様ですね。
5型のヒューズボックスを他のものに交換するとどうも正常作動できない様です。
5型のヒューズボックスに戻したところとりあえずセルスイッチは動くようになりました。
※3つ外せないヒューズがあるのが5型のヒューズボックスです。
全てが外せるタイプのヒューズボックスに交換していたのですが、これが良くなかったみたいで元の5型のヒューズボックスに戻したらうまく作動するようになりました。
ヒューズがショートする原因はこれか!
そもそもLEDヘッドライトに交換していたのですが、チラツキが発生していて怪しいなと、、、、どうもLEDが故障してうまく電流が流れずヒューズが飛ぶという症状になっていた模様です。
ハロゲンランプに戻したところヒューズが飛ばない様になりました。
でもなんだかレギュレーターも怪しい気がします。テスターを買って診断したいと思います。
ただ何はともあれ、不動状態からはひとまず回復できたのでとても嬉しかったです。
時間は掛かりそうですが、遠回りもいいもんだと楽しみながらコツコツ修理していきたいと思います。