ペリリュー 楽園のゲルニカを読んでみた
昭和19年、夏。太平洋戦争末期のペリリュー島を舞台にした漫画です。
AmazonKindleUnlimitedで3巻まで読んでみました。
『ペリリュー 楽園のゲルニカ』(ペリリュー らくえんのゲルニカ)は武田一義による日本の漫画。『ヤングアニマル』(白泉社)にて2016年4号から2021年8号まで連載された。原案協力は平塚柾緒(太平洋戦争研究会)。2017年日本漫画家協会賞優秀賞。
ペリリューの戦いの史実を参考にしながらフィクションとして構成される。南洋の楽園ペリリュー島を舞台として、22歳で漫画家志望の田丸一等兵の視点から日米の地上戦を描いており、人物を優しい筆致で可愛らしくデフォルメしたり、美しい景色を背景とする一方で、激しい戦闘や傷ついた死体など凄惨な場面も描写する。主人公の田丸は漫画を描く気弱な若者で、緊張感をなごませる。
親しみやすい三頭身のキャラクターが戦場の悲惨な現実に直面していくため、読後感の重い作品で、若い世代を中心に人気がある。戦争漫画としては異例なことに発行部数が2年で30万部を超えた。読者からは「イラストはかわいらしいがテーマは凄まじい。戦争について考えさせられる」というような感想が寄せられる。
ペリリュー島の戦い
アメリカの映画「ザ・パシフィック」等でもペリリュー島の壮絶な戦いが描かれたりもしています。
この「ペリリュー ─楽園のゲルニカ─」では映画と打って変わって、写実的ではない可愛らしいキャラクターで物語が繰り広げられていきますが、逆にそこに不思議な戦争の重苦しさが描かれている気がします。
職場を含めた毎日のできごとでどんなに嫌なことがあっても戦争の様に生死を掛ける様な事は今は日常ではほとんど起きません。
今置かれている状況がどれほど平和で幸せなのかということについて改めて考えさせられてしまいます。
これに比べれば大抵のことは「問題ないこと」に違いないと思います。
普通に誰もが思った事を口にして、首相や政権を批判したりしても特段咎められない今の自由で平和な日本は素晴らしいなと思います。